心からのエール

◆ ４月 ７日（火）

　
　声帯がん治療のため療養していたロックバンド「シャ乱Ｑ」のボーカルで、音楽プロデューサーでもあるつんく♂さんが、母校・近畿大学の入学式にサプライズゲストとして出席して、新入生への祝辞の中で大型スクリーンでの活字を通して、声帯の摘出手術を受けた結果、声を失ったことを告白した。「なぜ、今、私は声にして祝辞を読みあげることが出来ないのか…」「それは、私が声帯を摘出したからです」「一番大事にしてきた声を捨て、生きる道を選びました」という驚愕のメッセージだった。私はテレビの芸能ニュースを見て知ったんですが、もの凄い衝撃を受けました。声を最大の武器として仕事をしているつんく♂さんが、その大事な声を失うなんて…。壇上では何とも言えない晴れやかな、そして穏やかな表情を見せて立っていたつんく♂さん。そこに至るまでには、もがき苦しみ涙した苦悩の日々があったことでしょう。「こんな私だから出来る事。こんな私にしか出来ない事。そんな事を考えながら生きていこうと思います」と決意表明にグッときたし、新入生に対して「皆さんもあなただから出来る事。あなたにしか出来ない事。それを追求すれば、学歴でもない、成績でもない、あなたの代わりは無理なんだという人生が待っていると思います」とエールを贈りました。そのつんく♂さん「何としても、もう一度自分の声で言葉を発したい」という一念で機械に頼らない「食道発声法」の習得に取り組んでいるとのこと。ものすごい精神力ですよね。努力はきっと実を結ぶはずです。新たな一歩を踏み出したそんな彼に、心よりエールを贈りたいと思います。負けないで！と。